若手技術者36人が夢のある提案を発表
10月11日、大阪市のOMMビル内で若手技術者を対象とした参加型技術講演会を開催しました。
参加型技術講演会は、若手技術者の育成と交流を深めていただくことを目的に2016年にスタート。35歳以下の若手技術者を対象に、設定テーマについて班別に分かれてグループ討論し、検討結果を発表していただきます。最も優秀なグループには最優秀賞を、最も夢のある提案をしたグループにはあすの夢土木賞として表彰します。
今年度は、近畿地方整備局や建設コンサルタント、地質調査業、ゼネコンなどのほか、立命館大学の学生を含め36名が参加しました。
奈良副理事長 開会挨拶
大津理事 基調講演
奈良敬副理事長のあいさつの後、大津宏康理事が基調講演を行い、「万博の狙いの一つは、社会課題を解決する新しい技術やサービスを提示し、それを実用化につなげる機会でもある。今回の検討内容として、いのち輝く未来社会を構築する上での社会課題として『防災』を想定し、それを解決するような新しい技術、サービスを考えていただき、『楽しめる、魅力ある提案』を期待する」と話しました。
話し合うテーマは「2025 年大阪・関西万博の会場またはパビリオンの基本コンセプト」。防災(南海トラフ地震、津波、液状化、台風、高潮、パンデミック等)を想定し、観客に「見せる」、「体験させる」、「現実的な防災機能を待たせる」などの内容を盛り込むとともに、外国人観光客、子供、老人、ペット等に対する配慮も加味した提案を求めました。
グループ討議の様子
これを六つのグループに分かれて討議し、津波発生マシンに人形を配置して災害を疑似体験する案や、台風の進路をコントロールしてエネルギーを回収する案など多彩で夢のある提案が発表されました。
最優秀賞には、災害場所を目指してクイズ形式でコースを設定するVRアクションゲームのような「勇者も避難するヒナンクエスト」を提案したグループが、あすの夢土木賞には、「災害大国日本~あなたの街、大丈夫?~」、「Typhoon Friendly」の2グループが土木夢づくり懇談会の審査委員会で選定されました。
最優秀賞とあすの夢土木賞に選ばれたグループの方々については、11月1日、大阪市住之江区で開催された「建設技術展2023近畿」のあすの夢土木シンポジウムで表彰しました。
表彰の様子
大窪理事による講評