44組がインフラへの夢や思いを発表
最優秀賞は、ニュージェック山本さんに
NPO法人あすの夢土木と日刊建設工業新聞大阪支社の主催による「関西のゆめプロジェクト発表会」を12月10日、大阪市中央区のOMMビルで開催しました。最優秀賞にはニュージェックの山本翔太さんが提案した「反重力インフラ革命~関西都市の新時代を拓く~」が選ばれました。 発表会は国や建設コンサルタント会社、ゼネコンなど官民の技術者がインフラ整備やまちづくり、観光振興などへの思いを披露する場として企画。対象は35歳以下の若手技術者。7回目となる今回は44件の提案が発表されました。冒頭のあいさつで大西理事長は「われわれの新しい土木・建設の世界の中で、さまざまな仕事が夢につながり、将来に向けた目標になれば良いと思う」と期待を込めました。
大西理事長 挨拶
発表時間は2分。あすの夢土木の学識者ら8人が▽創造性・ユニークさ▽ストーリーの完成度・技術的裏付け▽説明の分かりやすさ-を評価項目に審査し、最優秀賞1点、優秀賞2点、夢土木賞5点の計8点を選びました。
発表会の様子
最優秀賞に選ばれた山本さんは、関西エリアでの自然災害の多発を課題に挙げ、超伝導磁石を活用してインフラを地上から浮かせる夢を提案。地震などの自然災害からインフラを守るとともに、車を浮上させ移動の円滑化も図る。山本さんは「高度な技術と自然を調和させ、快適な安全都市を作りたい」と話しました。
最優秀賞の表彰
会員交流会での表彰式で大窪健之立命館大学理工学部教授は「普段の自分の仕事から少し外れたところも社会課題として捉え、解決に向けてチャレンジすることでアイデアが社会に生かされる機会が増えていく」と講評。長谷川朋弘近畿地方整備局長からは「インフラ整備は100年の経営であり、若い人に夢を語ってもらうことは非常に重要だ。これから先も皆さんと力を合わせてインフラ整備を進めていきたい」とエールを送っていただきました。
大窪教授 講評
受賞者と発表テーマは次の通り(敬称略)
【最優秀賞】
▽山本翔太(ニュージェック)=反重力インフラ革命~関西都市の新時代を拓く~
資料を見る
【優秀賞】
▽小倉純一(大林組)=土木と自然の共演を関西から~植物が成育する土木構造物~
資料を見る
▽筒井真輝、鈴木啓太(東洋技研コンサルタント)=橋の擬人化!ARゲームで未来へつなぐインフラ&人材育成
資料を見る
【夢土木賞】
▽椙山朋香、井上一真(中央復建コンサルタンツ)=未来と育む大阪みどりの環っか
▽森志帆(前田建設)=水の都大阪をもっと水の都へ!~水上カプセルに揺られて~
▽清末健人(奥村組)=歴史・文化の宝庫「奈良」を守る!土砂災害からの防衛戦略
▽新治さくら(近畿整備局)=大阪湾再生シミュレーションゲームを作ろう!
▽田村拓也(戸田建設)、小谷佳裕(エイト日本技術開発)=複合型地域スポーツセンター建設プロジェクト~地域移行による新しい部活動のあり方~