あすの夢土木

最新情報

「南海トラフ地震に備えて~阪神地域において被災する社会インフラと復興まちづくり」をテーマに若手技術者参加型技術講演会を開催

掲載日:2024年7月10日参加型技術講演会 , 活動報告

令和6年7月10日「南海トラフ地震に備えて~阪神地域において被災する社会インフラと復興まちづくり」をテーマに若手技術者参加型技術講演会を開催

7月10日、大阪市中央区の近畿建設協会会議室で35歳以下の若手技術者を対象とした参加型技術講演会を開きました。参加した若手技術者が「南海トラフ地震に備えて~阪神地域において被災する社会インフラと復興まちづくり」をテーマに防災の観点からさまざまなアイデアを出し合いました。

今年度は近畿地方整備局や建設コンサルタント、地質調査業、ゼネコンなどのほか、立命館大学の学生5人を含めた36人が参加。南海トラフ地震により阪神地域で起こり得る液状化・地震動(特に長周期地震動)や津波、火災(コンビナートや市街地大火)を想定し、被災する社会インフラを復興して望ましいまちづくりを目指すための事前復興計画の立案で提案を求めました。

大津宏康氏

大西理事長の開会あいさつに続き、大津宏康京都大経営管理大学院経営研究センター特命教授・京都大学名誉教授が特別講演。大津教授は伝統的ハザードレベル設定下での設計コンセプトの限界やタイ・バンコクにおける地下鉄の浸水対策、リスク対応などを説明した上で「議論に当たっては既往の積み上げ方式ではなく、『あったらいいな、できたらいいな』からの逆算方式というエンジニアリングファーストで行ってほしい。魅力ある提案を期待している」と話しました。

この後、6グループに分かれて討議。リング上の巨大な橋をつくって洪水から守る計画や防災運河を建設し、被災時に物資運搬や復旧に役立てる案など夢のある多彩な提案が行われました。

グループ討議の様子

発表の様子

最優秀賞には道路上のマンホールを活用してホログラムを投影することで、災害時に観光客を円滑に避難誘導する「マンHOME」を提案したグループ、優秀賞には津波発生時に都市が地下に移動する「鉛直可動式都市計画」を提案したグループが選ばれました。
このほか、最も夢のある提案をしたグループを「あすの夢土木賞」に選び、11月7日に大阪市住之江区のインテックス大阪で開かれる建設技術展2024近畿(会期は11月8日まで)で表彰します。

PDFファイルをご覧いただくには、Adobe Readerが必要となります。お持ちでない方はAdobeよりAdobe Readerをダウンロードしインストールしてご利用ください。
掲載されている内容、お問合せ先、その他の情報は、発表日現在の情報です。その後予告なしに変更となる場合があります。また掲載されている計画、目標などは様々なリスクおよび不確実な事実により、実際の結果が予測と異なる場合もあります。あらかじめご了承ください。