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近代土木遺産巡り現場研修 in 福井

掲載日:2019年8月8日活動報告 , 近代土木遺産巡り現場研修

建設コンサルツ協会近畿支部と連携して毎年開催している土木遺産見学会は、今年8月8日(木)に、建設コンサルタンツ協会会員、NPO法人あすの夢土木会員併せて約70名の参加の下、福井県敦賀市周辺の土木遺産を次に示す順に見学しました。

〇福井県年稿博物館
名勝三方五湖の一つ「水月湖」の湖底から採取されたシマ模様の泥が年稿といわれるもの。
年稿は、湖の底にプランクトンの死骸や黄砂等が堆積することで形成されるもので、水月湖の年稿は7万年分(長さ45m)が連続して積み重なり、世界一の長さを誇る。

福井県年稿博物館

7万年分(長さ45m)の年稿の展示状況

7万年分(長さ45m)の年稿の展示状況

〇旧敦賀港駅舎
敦賀鉄道資料館である旧敦賀港駅舎は、かつて金ケ崎にあった駅舎を模して敦賀港開港100周年を記念して再現された施設。

〇人道の港 敦賀ムゼム
1920年にシベリアで救出されたポーランド孤児、1940年にはナチスドイツの手から逃れたユダヤ人難民が、リトアニア・カナウスの領事館代理杉原千畝氏が発給した「命のビザ」を握りしめ、敦賀港に上陸したことに関連して資料等を展示されている。
※ムゼムは、ポーランド語で「資料館」の意

〇赤レンガ倉庫
外国人技師の設計により石油貯蔵用倉庫として明治38年に建造された。

〇旧北陸本線鉄道遺産 樫曲隧道
明治26年に完成された長さ86mのレンガ造りの隧道。
平成26年度、土木学会が旧北陸本線トンネル群として鉄道遺産に選奨

旧敦賀港駅舎

敦賀ムゼム

赤レンガ倉庫

〇山中信号所スイッチバック
大正8年に完成されたスイッチバック跡
25/1000という単線の急勾配路線を列車が往来できるように、列車の折り返し路線と待避路線を併せ持った施設であった。

山中信号所スイッチバック

山中信号所スイッチバック

〇山中トンネル
明治29年に完成した長さ1,170mのレンガ造りのトンネル。
旧線路跡は、現在県道として利用されている。
平成26年度、土木学会が旧北陸本線トンネル群として鉄道遺産に選奨

〇今庄宿
江戸時代の江戸参勤の最短路として、越前藩は必ずといってよいほど、北国街道の今庄宿を利用していた。今も、昔風の町並みは変わっておらず、当時の宿場の面影をとどめている。

山中トンネル

今庄宿

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