阪神高速大和側線の巨大な地下構造物に魅了
平成30年7月24日(火)、大阪市阿倍野区の松虫中学校の1年生から3年生まで18名を対象に、阪神高速道路大和川線で現場見学会を実施しました。当日は、生徒の他、校長先生、5名の教諭、保護司会から5名、元気アップ事業から4名、保護者1名合計34名参加しました。
今回の見学会は、元気アップ事業の一環として、同校からの依頼を受けて開催したものです。
見学した現場は、阪神高速道路(株)が大阪都市再生環状道路の一環として進めている大和川線の開削・シールドトンネル区間はじめ、換気所の集塵・消音などの諸施設。
午後1時40分に松虫中学校を出発したバスの車内では、夢土木の担当者が生徒達に阪神高速道路に関するクイズを出題。「大和川線の事業費は何億円?」の問題には、生徒達からの低い金額回答に「桁が違うね。もうひと超え」などのやり取りで盛り上がりました。午後2時から見学会が始まり、阪神高速道路(株)堺建設部大和川線建設事務所が大和川線事業の目的、役割やシールド工事の実施手順などをわかりやすく解説したビデオを上映しました。
現場では、開削トンネル区間からシールド区間を歩きながら、「なぜこの区間が開削トンネル工法で施工されたか」、「なぜここからシールド工法で施工されたか」など担当者からの技術面からの説明を、生徒達や先生方、保護者の方たちが熱心に聞き入っていました。
保護者の方たちからは、「普段から何気なく工事をみているが、地下にこんなに大きな構造物が土木技術によって建設されていることに、驚きです」といった感想もいただきました。
換気所の見学では、担当者からその役割について「トンネル内の換気により、安全・安心に利用できる環境確保に加え、津波など災害時には近隣住民の避難所としての役割も担っている」との説明を受け、生徒達は熱心に聞き入っていました。
内部では、排風機の仕組みについて学んだあと、電気集塵機と集塵機で除去された空気を外に噴き上げる際に発生する音を軽減する消音装置を見学。消音装置の両サイドに分かれ、大きな声で叫びあっていました。いくら大声を出してもほとんど聞き取れない声に驚きと興味をよせていました。
生徒達のアンケート結果では、
- 日頃いけないところを見学できて大変面白かった。
- 建設にあたり、様々な工夫されていることに大変勉強になった。
- こんなにも大きいトンネルを作ることができる技術ってすごいと思った。
- 開削トンネルとシールドトンネル、換気所も含め、スケールの大きさに感動した。
- 見えないところで、こんな大掛かりな工事が行われていたことや、排気、消音など土木の工夫に大変勉強になった。
などの感想をいただきました。
今回の見学会では、猛暑の中、阪神高速道路株式会社堺建設部の方々には、ご多忙のなか、生徒達に対し、土木技術について真心のこもったわかりやすいご説明をしていただき、楽しい見学会となりましたことに感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
換気塔(消音装置)の仕組みを聞く生徒たち
実物大のシールドパネルの前で集合写真
トンネル現場に向かう生徒たち
換気塔施設の仕組みを聞く生徒たち