近代土木遺産巡り現場研修in京都(H30年8月9日)

今年度の土木遺産巡りは、京都市内における土木遺産を対象に、建設コンサルタンツ協会近畿支部と連携して実施しました。参加者は約80名

〇朝9時 京都駅をバスで出発し途中、七条大橋を見学
明治期の意匠を残す唯一の橋である七条大橋を車中から見学した。
参加者たちは、コンサルタンツ協会からの歴史を刻んだ貴重な遺産の説明に、熱心に耳を傾けていました。

★七条大橋
大正2年に完成した橋(RCアーチ:橋長約82m、幅員約18m)で、RCアーチ型の橋として、当時としては群を抜いて巨大な橋でした。

〇9時30分 琵琶湖疏水記念館、インクライン、南禅寺水路閣を見学
琵琶湖疏水記念館で館内の展示物を見学し、その後、高低差約36mのインクラインを歩いた。南禅寺水路閣では、周辺の環境にマッチした景観を漂わせる人気スポットな場所で、参加者たちは写真撮影を楽しんだ。

★琵琶湖疏水事業
第3代京都府知事の北垣国道が京都活性化のために、琵琶湖の水を京都まで引く計画。工事は、土木技師・田辺朔郎が責任者として進め、難航を極めながら約5年の歳月をかけて明治23年に完成した。水力発電を採用したため、新しい工場の出現や路面電車の運行等により今日の京都のまちづくりの基礎が出来上がった。
★インクライン
蹴上(けあげ)から南禅寺の舟だまりまでの高低差約36m、距離582mの傾斜鉄道のことで、船を台車にのせてこの間を移動させるために作られた。
★南禅寺水路閣
疎水分線の工事をするにあたり、当時沿線には社寺が多く点在していたため、環境への配慮から、南禅寺境内に当時としては画期的な異国風の建造物にした。

琵琶湖疎水記念館で記念写真
インクライン
インクラインの下に設置されたトンネル施工で採用されたレンガ施工技術「ねじりマンポ」
※構造物の耐久性を高めるために採用された斜めに積み上げられたレンガ施工技術
南禅寺水路閣

〇13時 元離宮二条城を見学
元離宮二条城内の展示では、慶喜が大政奉還を発表した大広間や、浴槽、トイレなど当時を偲ばせる施設に、参加者たちは熱心に見学していました。特に、二の丸御殿の大廊下では、歩くと「キュッキュ」と音が鳴る「鴬張り(うぐいすばり)」の床に、参加者たちも興味津々でした。ガイドによれば、当初から鴬張りを計画したものではなく、歴史を刻むうちに自然に「キュッキュ」と鳴るようになったようです。

★元離宮二条城
関が原合戦・大阪の陣に勝利した徳川家康が建てた城で、京都御所の守護と将軍上洛時の宿泊所として造営されたもん。最後の将軍となる15代将軍徳川慶喜が二条城で将軍宣下を受け、1867年10月、この二条城で大政奉還されたことで有名。

二の丸御殿(唐門:からもん)

〇14時40分 京都鉄道博物館を見学
当日は、館内は外国の方々で大変な賑わいで、ここにもインバウンドの波が押し寄せていることがわかりました。参加者たちは、館内に展示されている蒸気機関車などを見学するとともに、SLスチーム号に乗って短い時間ながらも当時の思い出を懐かしみながら楽しいひと時を過ごしました。

★京都鉄道博物館
昔の梅小路蒸気機関車館を拡張、ルニューアルし2016年4月にグランドオープンしたもの。梅小路蒸気機関車庫は、大正3年設置以来、日本の近代化と復興・成長を支えた蒸気機関車の歴史を伝え、動態保存された世界最大級の蒸気機関車庫。

蒸気機関車
SLスチーム号
梅小路蒸気機関車庫ユニークな形の転車台・扇形車庫
関動態保存された蒸気機車の前で記念写真

16時30分過ぎに、本日の土木遺産研修会の予定が無事終了し、17時、京都駅で解散しました。
本日の開催に当たりましては、(一社)建設コンサルタンツ協会近畿支部 技術部会 技術委員会の皆様には大変お世話になりました。あらためてお礼申し上げます。